武蔵野点描、プラスチックの砂利はベストなのか

▽プラスチックをどう扱っていくかはこれからの社会で大きな課題になってきている。あまりにも便利で安価なので現状では代替品がない。色々と開発はされているけれど、おそらく同レベルのコストで代替品は作れないのではないか。植物由来のプラスチックが普及したとしても、その原料の植物の調達手段が問題だ。森を切り開いたり、食糧生産が減ってしまっては意味がない。加工段階でも相当なエネルギーが必要だろう。植物由来のプラスチックは環境にいいとは限らないのだ。結論を言えばプラスチックの利用は控えるのがベストだといえる。 とはいえ、現状ではプラスチックを完全に排除するのは難しい。いくら環境に悪いといってもあまりにも我々の社会に浸透しすぎている。そこで3Rと呼ばれるリデュース、リユース、リサイクルという取り組みが重要だ。リデュースは先に書いたように利用を抑えること、リユースは使い捨てにせず何度も利用する、リサイクルは資源に戻して再利用すること。さて、どれが1番社会にとっていいだろう。 ゴミが泥棒の嫌がる商品に生まれ変わる…工場から出る廃プラスチックで『防犯砂利』 30色展開し好評 https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20201104_146504 この記事では愛知県の自動車メーカーの廃プラスチックの再利用が紹介されている。工場では製品の製造過程で一ヶ月で2.5トンもの廃プラスチックが発生してしまうそうで、それを有効活用したのがプラスチックの砂利。実物…

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空点描、生物季節観測の縮小に思う

▽先日も触れたけど、季節を感じるのに二十四節気を参考にしていて、さらに細かく分けた七十二候というのもその時々の機微が知れていい。ちなみに現在二十四節気は立冬というのは触れたけど、七十二候は12日から「地始めて凍る」になっている。いかにも寒い季節、冬という感じだ。けど、私が住む埼玉県の所沢はようやく紅葉が進んで来たくらいでまだ秋の匂いがする。10日間くらいの気温を見ても最低気温は5度が1日あるくらいなのでまだ凍りはしない。 前にも書いたけど、二十四節気、七十二候とも実際の季節感とは少しずれてきている。11月17日から七十二候は「金盞香」で、これは水仙の花が咲くということだけど実際は12月らしい。他にもつばき、もみじ、菊、綿、桜など植物の変化、鳥、昆虫、動物などその時期の動きを捉えたものも多くある。一つ一つを検証するのはなかなか難しいことだけど、気象庁に動きがあった。 気象庁、野鳥初鳴き観測を廃止 来年から、植物は一部継続 https://this.kiji.is/698736122594460769?c=39546741839462401 気象庁は生物季節観測というものを実施してきたのだけど、来年度からは縮小すると発表した。お恥ずかしいことに生物季節観測を私は知らなかったのだけど、有名なのは桜の開花であったり満開という情報だと思う。全国にある気象台で例えば杏の開花と満開、七十二候でもあった水仙や椿の開花、たんぽぽやチューリップも観察対象になっている。鳥や蝉が鳴いた、蛍やト…

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林点描、季節は冬です

▽触れるのを忘れていたけれど、すでに季節は冬だ。確かに寒くなってきたとはいえ、体感的にはまだ秋のような気がする。世間的にも秋なんだろうけど、ではいつ冬になるのか。12月になってさらに寒くなってきたらいつの間にか冬になっているのかもしれない。けど、日本でも北の方では雪が降り、積もっている。そんな地域に暮らしている人からすればすっかり冬という感じだろう。 11月7日から二十四節気でいう「立冬」になり暦の上では冬となった。日本列島は縦に長いし、気候も変わってきているのだから、二十四節気に正確性を求めるのは酷かもしれない。10月から11月になって、11月らしくない気候でも11月に変わりないのだから、今はやはり冬なのだろう。小雪、大雪、冬至と進むので少しずつ、否が応でも冬を感じることになる。 東京新聞の11月11日のコラム、筆洗で島崎藤村の「3人の訪問者」という作品について触れていた。なんでも主人公に「冬」が訪ねてくるらしい。その後に「貧」と「老」も訪ねてくる。私は寒いのが苦手なので冬のイメージは悪い。貧しいことも老いることも人間にとっては暗いイメージばかりだ。 けど、この話で語られるように、それぞれ悪いことばかりではなく良いこともある。よくよく考えてみると私は冬の雑木林の葉を落とした寒々とした景色に美しさを感じていた。そして目をこらせば彼らは春に向けてしっかり準備している。貧しいことだって物にあふれた豊かさよりどれだけ清冽とした生き方か。老いることも様々な経験や知識は若さには代え…

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ほころぶ、次期アメリカ大統領はジョー・バイデン

▽日本の報道でも大きく取り上げられてきたアメリカ大統領選挙がどうやら決まったようだ。といっても完全に決着したかは分からない。当選に必要な過半数をジョー・バイデンは獲得したものの現職のトランプ大統領は法廷闘争に打って出ようとしている。選挙結果がひっくり返る可能性はゼロではない。敗北宣言を出すのは慣例になっているのにさすがトランプ大統領、やることが独特で突飛だ。 そのような状況ではあるけれど、世界各国の首脳は続々とバイデンに祝意を伝えている。我が国の菅首相もツイッターに投稿したのだけど、どうやら批判のコメントが殺到しているらしい。上述したようにトランプは敗北を認めず、不正投票だと主張している。何の証拠もなく叫んでいるのはいつものことだ。日本にもトランプを好むような人が多いのか、それとも菅首相を嫌いなだけか。今の時点で祝意を表するのに反対ではないけど、安倍首相がしたように真っ先に会いにいくことを期待したい。そして共同で声明を出す。地球温暖化、気候変動対策に最大限協力して取り組むと。 トランプかバイデンかどちらが大統領にふさわしいかと問われれば、何の疑いようもなくバイデンだ。それはトランプが地球環境を守ることに後ろ向きだったからに他ならない。ただ、気になるのはバイデンの年齢だ。トランプでさえ現在74歳なのに、バイデンはさらに年上の77歳で任期を終える頃には80を越えている。この年齢では2期は無理だろうし、不測の事態も想像しないでもない。若い人間のリーダー候補者がいないのは日本でも同じで…

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武蔵野点描、狭山の田んぼと雑木林と野良仕事と

天気晴れ。最近は雨が降らないので畑が心配だ。畑には自宅からスーパーカブで30分くらいかかるので毎日水を運ぶという選択肢はない。そもそも、水なんて野菜にあげる必要はあるのかは疑問。あまり雨が降らないと枯れてしまうのだろうけど、野菜は野菜で根を深く伸ばして必死に生きている。と、勝手に解釈。というわけで、畑に水やりついでに写真を撮りに行くことにした。目的地は狭山市の田んぼ。稲刈りはとっくに終わっているので閑散としている。これから来年の春あたりまではあまり変化がないから撮らなくてもいいのかもしれないけど、きっとまた撮りにくるんでしょうね。小さな変化はいつでも起きているのだから。 武蔵野写真はカブで移動しながら撮るのであっという間に終わってしまう。昔のように駅からのんびり歩いてもいいかもしれない。とはいえ、カブだからこそ自分の畑まで移動できるので悩ましい所。狭山市の田んぼ(入間川、奥富地区)から所沢堀兼狭山線を走ると堀兼・上赤坂の森という平地林がある。広いとは思っていたけど、どうやらこの周辺は78ヘクタールもの雑木林が広がっているらしい。そのうちの6ヘクタールほどがトラスト地になっていて散策ができる。昔からこの地域は雑木林の落ち葉を堆肥としての畑作、沢山の恵みがある里山として大事に利用してきた。有効利用と称して伐採してメガソーラーを建設、なんて未来がないことを祈ります。 途中、ケーヨーデイツーに寄ってスナップエンドウの種を買ってきた。できれば野口のタネの固定種がいいのだけ…

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