武蔵野点描、映画界にも多様性が必要?

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▽鬼滅の刃の映画が記録的なヒットになっていて世間は騒がしい。私としては興味がないので映画館に足を運ぶことはないと思う。テレビもないし、原作も読んでいないので当然なのだけど、これではキメハラされそうだ。見たくないものは見たくないのです。それに、ブームになって多くの人が飛びつくのはいかがなものかと思っている。鬼滅の刃と同時期に公開した映画の中でも素晴らしい作品はあるかもしれない。

11月13日に公開された「プラスチックの海」という作品は重要な作品なので是非多くの人に見てもらいたいものです。けど、全国各地の劇場で広く公開されることはないと思われる。これは鬼滅の刃の煽りを食っているわけではないだろうけど、観客を集めて多くの収益が期待できる作品ばかりを劇場は扱うというのも何かつまらない。鬼滅の刃が人気なのは経済効果があるのだろうけど、他の作品の観客を奪ってしまっているならそれは問題だ。生物多様性の重要性が叫ばれて久しいけど、産業にも当てはまるかもしれない。

宮崎駿、『鬼滅の刃』大ヒットは「僕には関係ないこと」複雑な胸中を明かした
https://blogos.com/article/496605/?p=1

マスコミが叩かれるというか信用されないのはこんな記事を書いているからだ。FLASHなのでスクープ的なゴシップがお得意なのだろう。宮崎駿さんが鬼滅の刃にどう思っているのかなんて知りたくはない。記者は宮崎駿さんがテレビやマンガ、映画を見るような生活を送っているとでも思っているのだろうか。しかも千と千尋の神隠しの興行成績を鬼滅の刃が抜かしそうだがどう思うかという実にくだらない質問だ。作品の価値というのはランキング、興行成績で測れるものではない。鬼滅の刃にしても興行成績がすごいから、単行本が売れているからすごい作品だ、という評価は是非やめてもらいたいものです。