武蔵野点描、日本人の読解力が落ちている

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▽経済協力開発機構が行った国際学習到達度調査(PISA)の結果が発表された。これは79の国と地域から義務教育修了段階、15歳の学力を調査するもので3年毎に行われている。今回は全体で約60万人、日本からは6100人が受験した。発表されるたびに騒いでいるような記憶があり、今回も各新聞社は社説として取り上げている。

(読)PISA調査 読解力低下に歯止めかけたい
(朝)国際学力調査 自分の考え育む授業を
(每)PISAで読解力低下 長文に触れる機会作りを
(産)国際学力調査 情報に溺れない読解力を
(東)国際学力調査 読解力育む土壌豊かに

このブログでは每日社説をピックアップしているのだけど、これを見るだけでも世の中の大きなトピックが大体分かる。世の中を知り、問題意識を持つためにも社説だけでも読むことをオススメしたい。この調査でも露呈した日本人の読解力の低下傾向にも一役買うはずだ。

調査されたのは数学、科学、読解力の3分野。各順位は数学6位、科学5位、読解力15位でそう悪い数字ではないのだけど、とりわけ読解力の低下が問題視されている。前々回の4位、前回の8位から15位へのダウン。回を重ねるごとに下がっているのは気になるけど、日本人の読解力が落ちているのか、それとも他の国が上げてきているのかで捉え方が変わるのでそこの所はどうなのだろう。

読解力が落ちている原因としてパソコン、スマートフォンの普及でインターネットにアクセスすることが日常的で当たり前になり動画、SNS、ゲームなどの影響が考えられる。おそらくパソコンやスマートフォンの時間を読書に切り替えるだけで読解力は向上するだろう。読書とは違った何かの能力が向上している可能性はあるけど、ツイッターやインスタグラムなどのSNSは短文や画像が中心だし、動画も受動的で深く考えることはない。ゲームも依存症が叫ばれるようになり長時間没頭してしまえば精神的にも悪影響が出てくる。私の時代はインターネットはなかったけれどファミコンやテレビ、マンガの影響で今に繋がる読解力の低下の兆しがあったのかもしれない。

とはいえ、この状況は日本に限ったことではなく世界中のどこの国でも起こりうることだ。にも関わらず日本が低下しているということは何か特別な事情、教育や社会状況の変化というのもあるのかもしれない。このようなランキングで一喜一憂することはないけれど、豊かな人間に育つためには読書は有効だし、自然の中で遊ぶことも必要ではないかと考える。